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交通事故紛争処理センター

交通事故

今日は、公益財団法人交通事故紛争処理センター(通称:紛セン)の「全国審査員・嘱託弁護士合同会議」に出席してきました。といってもこのご時世。web会議での参加でした。

紛センは、交通事故の被害者が迅速・適切な賠償を受けることができるように、法律相談、和解あっせん及び審査を行う組織です(詳細はこちら。http://www.jcstad.or.jp/)。1974年に設立された「交通事故裁定委員会」が前身で、私とは同い年。

交通事故の加害者が任意保険に加入していた場合、被害者は、加害者が加入していた損害保険会社から賠償を受けることができます。

ところが、被害者の方は通常、賠償の話については詳しくない一方で、損害保険会社はその道のプロです。

うまく話し合いができず、適切な賠償を受けることができなくなれば、被害者にとっては踏んだり蹴ったりです。

弁護士の私が言うのも変ですが、弁護士に依頼して裁判をすると、時間や費用がかかります。

そこで、紛センでは、公正中立な立場から、被害者と損害保険会社との間に入って、紛争解決の手助けをする「あっせん」という手続きを無料で行っています。

あっせんは、紛センから嘱託された弁護士が行っており、3回程度で解決することが多いです。

以前は、静岡県在住の方は、東京支部か名古屋支部を利用しなければならなかったのですが、2015年8月からは、新設された静岡相談室を利用できるようになりました。

私は、静岡相談室開設当初から嘱託弁護士として、週一回、あっせんを担当しています。

紛センのあっせんは、初回で解決することもあり、何よりも無料で利用できるのがメリットです。

静岡県在住の方は、交通事故の紛争解決手段として知っておいて損はないと思います。

ただし利用条件がいくつかありますので、詳細は紛セン静岡相談室(054-255-5528)までお問い合わせ下さい。

とはいえ、交通事故の加害者にも被害者にもならないのが一番です。万が一の時に役立つ話として知っておいて頂ければと思います。

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